個人で受験する場合、受験方法は2つあります。
「ネット試験」「統一試験」どちらの方が合格しやすいか、筆者の実体験をもとにまとめました。
簿記2級・3級の受験は、ネット試験がおススメ!
簿記の試験方法は?
個人で受験する場合、簿記2級・3級の試験方法は2種類あります。
- 統一試験方式
- ネット試験方式
(そのほかに「団体受験方式」もありますが、こちらは学校など、団体単位での申し込み及び受験となるため、今回はこの記事から割愛しますね。)
なお、1級はネット試験がありません。
下記は簿記2級・3級の場合の、受験方法比較です。
ネット試験(CBT) | 統一試験 | |
試験日 | ほぼ毎日(指定日を除く) | 2月、6月、11月 |
申込日 | 試験日の数日前まで | 試験日の1.5~2ヵ月前から1ヵ月前まで |
回答方法 | パソコン上に入力 | 紙に記入 |
合否結果 | 即日 | 2~3週間後 |
受験料 | 2級:4,720円・3級:2,850円 ※ネット申し込みの場合事務手数料550円発生あり | 2級:4,720円・3級:2,850円 ※事務手数料の発生あり |
統一試験
簿記2級・3級では年3回(2月、6月、11月)、統一試験が実施されます。
近くの商工会議所へ申し込み、試験日当日に会場へ行って同時に、同一の問題を解く方式です。
申し込み期間は大体「試験の1.5~2ヵ月前から1ヵ月前」まで。
各商工会議所のホームページ(簿記 | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp))から、申し込み方法を確認できます。
申し込み期間が意外と短いので、逃さないように要注意!
試験後は2~3週間後に結果発表となります。
ただし!東京23区で簿記2級・3級の統一試験は2023年6月以降、実施されておりません。
東京23区は受験者が多いのかな?
感染症の面でも、廃止されたのかもね。
ネット試験(CBT)
よく誤りがちですが、ネット試験は自宅のPCから受験するのではなく、テストセンターへ行ってそこのPCにて受験します。
ネット試験の最大のメリットは「受験希望日の数日前まで申し込みができる!」こと
まず、受験希望のテストセンターを探しましょう。
商工会議所ネット試験施行機関 | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)より、各地の試験会場を検索できます。
たくさんあるので、希望日が埋まっている時は周辺のセンターも探してみてください。
会場によって「インターネット申込方式」と「会場問い合わせ方式」があります。
インターネット申込方式 | 会場問い合わせ方式 | |
申込方法 | 日商簿記 | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイトより申込 | 窓口、電話、インターネットなど、テストセンターごとに異なるため確認 |
事務手数料 | 550円(消費税込) | 0円~ テストセンターごとに異なるため確認 |
支払方法 | クレジットカード、コンビニ、Pay-easy | テストセンターごとに異なるため確認 |
また、ネット試験は万が一落ちたとしてもすぐに再受験ができるから、短期間の資格取得には強い味方です!
私はインターネット申込方式で受験したよ!
一度アカウントを取得しておいたから、3級合格後に2級受験するときも、予約がスムーズだった!
合格率が高いのはどっち⁉
一番気になるのは、ネット試験と統一試験、どちらの合格率の方が高いのかですよね。
結論、ネット試験の方が合格率が高い!
下記は直近の合格率です。
3級の合格率
統一試験
ネット試験
最近の統一試験は30~36%あたりなのに比べて、ネット試験は39%と、上回っています。
2級の合格率
統一試験
ネット試験
こちらも、統一試験が20~24%なのに対して、ネット試験は37%と高くなっております。
受験してみた感想
筆者は過去問やWeb講座の教材にて、統一試験のような紙媒体の問題を練習しました。
実際のネット試験の難易度と比較すると、体感として、ネット試験の方が難易度が低い?ややこしい計算や論点が少ない?と思いました。
※あくまでも筆者の体感です。
ネット試験でも統一試験でも、合格してしまえば一緒♪
ネット試験に慣れるためには
ネット試験はパソコン上に回答を打ち込んだり、プルダウンから選択して解答を進めていく方式。
自分のペンやメモは持ち込み禁止、電卓のみ持ち込み可能です。
ネット試験だと、問題に書き込んだりできないの??
そうなの、問題に直接書き込むことはできないよ。。。
そんなぁ…
安心して!会場で計算用の白紙をもらえるよ。
受験直前は、問題用紙に書き込まず、計算用紙を使って解く練習をしよう!
回答方法が、ネット試験と統一試験の一番の違いです。
時間節約のために、書き込みながら回答を埋めていくのに慣れている方は多いのではないでしょうか。
ネット試験では問題に直接書き込みができないので、ネット試験の解答に慣れておくことが大事!
一番のおすすめは、ネット試験を模擬受験できる講座やサイトを利用すること。
本番までに3回以上はやって、解答に慣れておこう!
まとめ
日商簿記を取ると決めたら、「ネット試験」か「統一試験」どちらにするか決めましょう。
ネット試験だと、試験日が自分で決められる、統一試験より合格率が高い、落ちてもすぐに再受験できる安心感、があります。
初めての簿記試験、筆者は「ネット試験」をおススメします!
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